さて、前回記事から半年以上経ち、実際に行った時から1年以上が過ぎてしまった。あの頃の写真を見ると今より明らかに赤ちゃんで、思っているよりずっと赤ちゃんで、あぁこんなにも可愛かったんだと思う。今もすっごくかわいいんだけど、赤ちゃんっぽい動きや言動がほとんどもうないので…。
そんな赤ちゃんとの秋田のお話。
クルーズは韓国を出発したあと、丸一日航海して秋田に到着した。狭い部屋だけどその部屋で3人で寝て起きて、窓を覗くと知らない場所だという体験がすごく貴重だ。
娘は小さいときから今も太鼓の音が好きで、秋田港から聞こえる歓迎セレモニーの太鼓の音が聞こえるとはしゃいでいた。各地で出発時の混雑や手続きで思うような時間に出発できていなかったので、今回こそはと早めに部屋を出たが、韓国からの日本への入国手続きが必要になっていて、また混雑。今度も整理券が配られていたので取得したが、結局外に出られたのは思っていた時間の1時間あとだった。クルーズって結構経験値が求められる。
結局外に出た時には見せてあげたかった太鼓のセレモニーは終わっていた。今の娘の年齢でまだいいのは、予測からくる期待がほとんどできていないことだ。太鼓の音が聞こえていたら、その瞬間だけのこと。もう少し大きくなれば、「さっき太鼓が聞こえていたから外に出た時も見られるはずだ」と期待して、それが裏切られた時の悲しさが出てしまう。それに対して「まぁしょうがないな」と思えるのはまたさらに歳を重ねた時だ。
再び割高なシャトルバスに乗って秋田市内へ行く。いろいろなところになまはげの絵やオブジェクトがある。過去に一度来たことがあるが、こんなになまはげ推しだったか。警察官募集のポスターの「若者いねえが!!」というキャッチフレーズが人不足、若者不足の現代の問題を映し出しすぎていて悲しかった。
お釣りのお札がすべてピン札であることで有名なデパート木内は休業中だった。調べてみたら今でもまだ休業中だそうだ。
もともと手配していたレンタカーで男鹿方面へ出発。過去に一度来た時には、男鹿方面へは行ったが思ったより男鹿半島が広くて「ゴジラ岩」というゴジラの横顔のような岩を見ただけだった。今回は子どもが見ても認識できそうな「なまはげ館」に行くことにしていた。娘にはまだ怖いという感情があまりないのでどうなるか。
なまはげ館の近くにある「里山のカフェににぎ」は古民家カフェでゆったりとしたスペースに子どもも歓迎。周りはすべて自然で非常に気持ちが良かったのでお勧め。
そのカフェから車で5分。なまはげ館。なんと入場料は大人550円という安価。
そこで初めて知ったけど、なまはげって150以上のお面の種類があって、地域ごとに違う。そのほとんどのお面が同じ部屋に飾ってあって、かなり面白かった。「なまはげ」と言われてぱっと思い出す鬼の顔以外の顔をした鬼のほうが圧倒的に多い。これは鬼というより何者なんだろう?と思うようなお面も多く、興味深い。
気にしていた子どもの反応は「ちょっと怖そう」くらいだった。鬼のお面を見ても特に怖がることもなく、たくさんのお面が飾ってある部屋は鬼のお面によっては怖いと感じるのか顔をそむけるようなそぶりをしていた。でも全く泣くこともなく見学終了。規模も程よいので男鹿半島をめぐるなら「なまはげ館」お勧めしたい。
現在2歳になっている娘はこの「なまはげ館」で買ったなまはげの磁石(可愛くイラスト化されたもの)を見て、「この鬼さん包丁もっているね」と説明ができるくらい喋ることができている。人間の成長ってすごい…。
レンタカーを返しクルーズ船乗り場に戻ると「秋田犬たれみみだいちゃん」というキャラクターの着ぐるみが来ていた。娘は大喜びではしゃいでいた。そういう表情は今と全く変わらないなぁ(手がめり込んでいる…)
夕飯のあとは船内イベントで縁日。子どもが喜ぶようなヨーヨーすくいやフェイスペイントなどなどすべて追加料金なしで楽しめるようになっていた。娘はヨーヨーはすくえないのでそのまま1つもらいすごくうれしそうだったけど、口に入れようとするので破裂が怖くて、少し遊んだ後はそっと隠してしまった。輪投げも輪を投げずに直接入れに行くというチートスタイルで商品をゲット。縁日には連れて行ったことがなかったから、少し体験できてよかったなと。
毎日が夏休みっぽい夏休みで最高すぎるクルーズであった。翌日は一番楽しみにしている青森でのねぶた祭。